飲食店 集客コツを現役オーナーが解説
9月に入ると、夏の喧騒がひと段落して、お店の客足がふっと落ち着く時期がやってきます。「夏は忙しかったのに、急に暇になった」と感じているオーナーさんも少なくないんじゃないでしょうか。
実は、この「季節が変わると客足が戻らない」という現象、単なる季節要因ではないことがほとんどです。根本にあるのは、一度来てくれたお客様が再来店してくれない構造になっているということ。集客コツというと新規客を呼ぶ話に飛びがちですが、今回はあえてそこではなく、「リピーターが生まれない本当の理由」に絞ってお話しします。
私・近藤大介は現役の飲食店オーナーでもあります。自分自身が月商60万円という状況を経験し、そこから試行錯誤して450万円まで立て直した過程で、一番効いたのが「再来店の仕組み」でした。今回はその実体験とクライアント事例を交えながら、具体的なコツをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- リピーターが増えない本当の原因(再来店施策の欠如)
- グルメサイト依存から脱却したお店の実例
- LINE公式アカウントを使った再来店の仕組みの作り方
- 今日から始められる具体的なステップ
こんな方におすすめ
- ✅ 新規のお客様は来るのにリピーターが定着しない方
- ✅ グルメサイトに頼りすぎていて集客コストが重荷になっている方
- ✅ LINE公式アカウントを登録したまま活用できていない方
- ✅ 夫婦・少人数で経営していてSNSや集客に手が回らない方
- ✅ 再来店を増やす「仕組み」を一度作ってしまいたい方

「またあのお店に行こう」が起きない理由
あるクライアントの焼鳥店オーナーさん(名古屋市内・夫婦経営・18席)から相談を受けたのは、ちょうど2年ほど前のことです。
「食べログとホットペッパーに登録してるから、お客さんは来る。でも同じ顔を見ることがほとんどない」
初回来店のお客様はグルメサイトのクーポン目的で来ているので、クーポンなしで再訪する理由が薄い。しかも毎月グルメサイトに払っている掲載料が重くのしかかっているという状況でした。
この状況、実は全国の小規模飲食店でとても多いパターンです。グルメサイトは「発見される」には強いツールですが、「また来よう」という気持ちをつなぎ止める機能はほぼありません。来店後のお客様との接点が、グルメサイト側に管理されてしまっているからです。
つまりリピーターが少ない根本原因は、料理やサービスの問題ではなく、来店後にお客様と連絡を取る手段を持っていないことにあります。
✓ ここまでのポイント
- グルメサイトは新規集客には有効だが、リピート促進には機能しない
- リピーターが少ない本質的な原因は「来店後の接点不足」
- お客様との接点をお店側が持つ仕組みが必要
「LINEを登録したはいいけど、何を送ればいいか分からない」——この壁で止まっているオーナーさんが実際に多いです。個別相談では、あなたのお店の状況に合わせた配信内容・動線の設計を一緒に考えます。
「来店後にお客様と接点を持つ手段がない」という構造的な問題、心当たりがあるはずです。無料メール講座では、LINE集客をはじめとした再来店の仕組みの作り方を順を追って解説しています。登録するだけで読めます。
グルメサイト依存から脱却したお店の実例
先ほどの焼鳥店オーナーさんが取り組んだのが、LINE公式アカウントの導入です。ただし、ただ登録しただけでは意味がありません。重要なのは「友だち登録してもらうための動線」と「登録後に何を送るか」の設計です。
最初にやったのはこの2つでした。
集客 STEP 1
来店時にLINE登録を案内する
お会計のタイミングで「次回使える1品サービスクーポンをLINEでお渡ししています」と一言添えたポップをレジ横に設置。QRコードを読み取ってもらい、その場でクーポンが届く仕組みにしました。難しいシステムは一切不要で、LINE公式アカウントの標準機能で実装できます。
⚠️ よくある失敗:「登録してください」と頼むだけでは登録率が低い。「登録するとお得」という明確なメリットを伝えることが大切です。
集客 STEP 2
月2〜3回、「来たくなる」メッセージを送る
登録者に対して毎月2〜3回、季節のおすすめメニューや限定イベント情報を配信。ポイントは「お知らせ」ではなく、「読んでいて楽しい、行きたくなる」文面にすること。たとえば「今週だけ、〇〇産の地鶏が入りました。焼き加減にこだわった一本焼き、ぜひ食べてほしいです」という具合です。
⚠️ よくある失敗:割引情報ばかり送り続けると、「安い時だけ行く店」になってしまう。お店の世界観・こだわりを伝えるメッセージを意識的に混ぜることが重要です。
このオーナーさんは取り組みから約3ヶ月で、LINE登録者からの予約が月の売上の約3割を占めるようになりました。グルメサイトの掲載料を1媒体分カットすることにも成功し、「グルメサイト依存から脱却できた」という声をいただいています。
「グルメサイト依存から脱却できた」
LINE公式アカウント導入後のクライアントオーナー
「グルメサイトを否定しているわけじゃないんです。ただ、お客様との接点をサイト側に任せっきりにしていると、お店はいつまでも"集客のコスト"を払い続けるだけになってしまう。LINEでつながることで、初めてお店がお客様と直接話せるようになるんです。」
近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)
LINE公式アカウントで「また来たい」を仕組みにする
別のクライアント事例もご紹介します。愛知県内で営む和食店のオーナーシェフ(一人営業・12席)は、SNSが苦手でホームページもない状態からスタートしました。
「自分で情報発信するのが恥ずかしくて、何も手を付けられなかった」というほど発信が苦手な方でしたが、LINE公式アカウントのメッセージ配信に絞って取り組んでもらいました。理由はシンプルで、LINEは読んでもらいやすく、既存客への再来店促進に特化できるからです。
チェックポイント1:LINE登録後の「最初のメッセージ」は設定されているか
多くのお店がLINE公式アカウントを作っても、友だち追加した瞬間に届く「あいさつメッセージ」を放置しています。ここが再来店の第一歩。「ご来店ありがとうございます。〇〇(店名)のLINEにようこそ。次回ご来店時に使えるクーポンをお送りします」という一文があるだけで、印象がまったく違います。
✅ ポイント:あいさつメッセージは登録直後に自動送信されるため、一度設定すればずっと機能します。まずここだけ整えてください。
チェックポイント2:配信頻度は「多すぎず少なすぎず」になっているか
月に1回以下だと忘れられ、週に何度も送るとブロックされます。小規模飲食店の場合、月2〜3回が現実的かつ効果的な頻度です。
✅ ポイント:曜日と時間帯を固定すると習慣的に読んでもらいやすくなります。木曜夜など、週末の来店を意識してもらいやすいタイミングがおすすめです。
チェックポイント3:メッセージに「行く理由」が書かれているか
「今週もご来店お待ちしています」では誰も動きません。「今週入荷した〇〇を使った新メニューが、今日だけ限定10食です」という具体性が「今行こう」という気持ちを作ります。
✅ ポイント:季節感・限定感・オーナーの人柄が伝わる言葉を一つ入れるだけで、読まれるメッセージになります。
この和食店オーナーは、LINE配信を始めて4ヶ月後に「同じお客様が月に2〜3回来るようになった」とおっしゃっていました。席数12席の小さなお店でも、リピーターが増えるだけで売上は安定するんです。
飲食店のLINE集客で失敗する店の特徴と対策についても合わせて読んでおくと、今回の話がより実践しやすくなります。
集客コツの本質——「拾う」より「つなぐ」
飲食店の集客コツというと、どうしても「新しいお客様をどう呼ぶか」に意識が向きがちです。でも実際に売上を安定させているお店が共通してやっていること、それは「一度来てくれた人を大切につなぎ止めること」です。
❌ グルメサイト頼みの集客
- 毎月掲載料が発生し、コストが固定でかかり続ける
- クーポン目的の新規ばかりで、再来店につながらない
- お客様情報がサイト側にあり、直接アプローチできない
✅ LINE公式アカウントを軸にした集客
- 登録者は「お店のファン予備軍」——直接メッセージを届けられる
- 1配信あたりのコストは低く、費用対効果が高い
- 再来店の動機を自分のタイミングで作れる
もちろん、LINEだけで全部解決するわけではありません。Googleビジネスプロフィールで新規のお客様に見つけてもらい、来店後にLINEでつなぎ止める——この流れが揃って初めて「集客の仕組み」になります。飲食店のGoogleビジネスプロフィール集客の成功法則も参考にしながら、両方を組み合わせてみてください。
「集客って、バケツに水を入れる作業だと思ってる人が多い。でも穴の開いたバケツに水を入れ続けても意味がないんです。リピーターを増やすというのは、その穴を塞ぐ作業。まずそっちを先にやることで、集客の効率がぐっと上がります。」
近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)
私が8年間、小規模飲食店の集客支援を続けてきてたどり着いた結論は、難しいマーケティング理論よりも「お客様ともう一度つながる仕組みを作る」ことの方が、圧倒的に売上に直結するということです。
飲食店の集客の仕組み作り完全ガイドでは、LINE集客とGoogle集客を組み合わせた全体像についてまとめています。今回の記事と合わせて読むと、より体系的に理解できます。
まとめ:リピーターを増やすための最初の一歩
今回お伝えしたことを整理します。
- リピーターが少ない原因は、来店後にお客様と接点を持つ手段がないこと
- グルメサイト依存では、お客様との関係をサイト側に管理されてしまう
- LINE公式アカウントを使えば、来店後もお客様に直接「また来たい」を届けられる
- まず「あいさつメッセージ」と「月2〜3回の配信」から始めれば、難しいことは何もない
小さな飲食店でもできます。仕組みさえ作ってしまえば、あとは自動的に再来店が生まれるようになります。今日から始める最初の一歩として、LINE公式アカウントのあいさつメッセージを見直すところから手を付けてみてください。
グルメサイト依存からの脱却も、月2〜3回の配信習慣も、最初の設計が9割です。「何から手を付ければいいか」が今一番の詰まりなら、個別相談で現状を整理するところから始めましょう。


