飲食店 売れるメニューの作り方

先日、名古屋市内で焼鳥店を営むオーナー様からこんな相談をいただきました。

「近藤さん、うちって席は埋まってるんですよ。でも月末に売上を計算すると、ぜんぜん利益が残らなくて……。客単価が低いんだと思うんですけど、何をどう直せばいいか分からなくて」

よくあるご相談です。お客様は来ている。でも、数字が伸びない。その原因の多くは、じつはメニュー表の「見せ方」にあります。

今回は、この焼鳥店オーナー様のケースを中心に、客単価が上がらない根本原因と、メニュー・POPの見直しで売れる仕組みをどう作るかを具体的にお伝えします。

📋 この記事でわかること

  1. 客単価が上がらない本当の原因(メニューとPOPの問題点)
  2. 売れるメニューの「見せ方」を変えた具体的な事例
  3. 小規模飲食店でもすぐ実践できるメニュー改善のステップ
  4. リピーター増加につながるメニュー設計の考え方

こんな方におすすめ

  • ✅ 席は埋まっているのに客単価が低いと感じている方
  • ✅ メニュー表を長年見直していない飲食店オーナー様
  • ✅ POPを置いてみたけど効果がなかった経験がある方
  • ✅ 追加注文やドリンクの注文がなかなか入らないと悩んでいる方
  • ✅ リピーターを増やして安定した売上を作りたい方
飲食店 売れるメニューの作り方 | 合同会社笑う門には客来る

「席が埋まっているのに利益が出ない」の正体

冒頭の焼鳥店オーナー様の店に伺い、まず最初にしたことはメニュー表を手に取って確認することでした。

そこで見えてきたのは、よくある「あるある」の構造です。

  • メニューの品数が多く、どれを頼めばいいか分からない
  • 単価の高いメニューと安いメニューが混在していて、目線が迷う
  • 「おすすめ」という表記はあるが、なぜおすすめなのかが書かれていない
  • ドリンクのページが最後に小さくまとめてある

これではお客様は無意識に「安くて無難なもの」を選んでしまいます。客単価が上がらないのは、お客様の意識の問題ではなく、メニューがそういう選択をさせる設計になっているからです。

飲食店の現場では、メニュー表は「黙って働く営業マン」だと私はよく言います。スタッフが説明しなくても、お客様を自然に「高単価な選択」へ誘導できる——それが売れるメニューの本質です。

「メニュー表はお店の顔じゃなくて、お店の営業マンです。その営業マンが黙って突っ立っているだけでは、売上は上がりません」

近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)

「席は埋まっているのに客単価が上がらない」——その悩み、メニューの見せ方だけで変わるかもしれないと感じてきたころではないでしょうか。無料メール講座では、こうしたメニュー改善を含む集客の仕組み作りを順番に学べます。登録するだけで始められます。

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焼鳥店で実際に行ったメニュー改善の手順

このオーナー様と一緒に取り組んだのは、大きく3つの改善です。難しいことは何もありません。ただ、順番と考え方が重要です。

メニュー改善 STEP 1

「売りたいメニュー」を3つだけ決める

まず「本当に売りたいメニュー」を3品に絞りました。この店では、利益率が高く、かつ他店にない看板メニューが3品ありましたが、20品以上あるメニューの中に埋もれていたのです。その3品を「店長のおすすめ3選」として、メニューの1ページ目・左上(人間の目線が最初に向かう場所)に大きく配置しました。

⚠️ よくある失敗:「おすすめを増やせば増やすほどいい」と思ってしまうこと。おすすめが10品並ぶと、お客様は結局何も選べなくなります。絞ることが大切です。

メニュー改善 STEP 2

「なぜおすすめなのか」を一言で書く

「おすすめ」という文字だけでは、お客様の心は動きません。そこで各おすすめ品に、たった一言の「理由」を加えました。

例えば「地元農家直送の朝採れネギを使用」「常連様が必ず頼む、仕込みに2日かかる秘伝のタレ」といった具合です。この一言があるだけで、お客様の「頼んでみようかな」という気持ちが大きく変わります。

⚠️ よくある失敗:「美味しい!」「人気No.1!」だけで終わらせること。数字や背景を加えることで、説得力が格段に上がります。

メニュー改善 STEP 3

ドリンクとセットの「流れ」を作る

この焼鳥店でドリンク注文数が少なかった理由の一つは、ドリンクメニューの見せ方にありました。ドリンクページが最後にあり、しかも文字だけで羅列されていたのです。

そこで、テーブルに立てる小さなPOPを一枚作りました。内容は「このタレ焼きに合わせるなら、〇〇がおすすめです」という、料理とドリンクのペアリング提案。これだけで、来店ごとのドリンク注文数が増えました。

⚠️ よくある失敗:POPをたくさん作って貼りすぎること。テーブル上が情報過多になると、かえって何も読まれなくなります。一枚に一つのメッセージが鉄則です。

✓ ここまでのポイント

  • 客単価が低い原因の多くは、メニュー表の「設計の問題」にある
  • 売りたいメニューは3品に絞り、目立つ位置・理由つきで見せる
  • POPは「一枚・一メッセージ」で、料理とドリンクをつなぐ流れを作る

「3品に絞る・理由を書く・POPを一枚に絞る」と分かっていても、自分の店のメニューに当てはめようとすると手が止まる——そういうオーナー様は多いです。個別相談では、あなたの店のメニュー表を実際に見ながら、どこをどう直すかを一緒に考えます。

メニューの見直し方を個別相談で確認する

「見せ方」を変えたらリピーターが増えた理由

この改善を実施してから数ヶ月後、オーナー様から嬉しい報告をいただきました。

「メニューを見直してから、リピーターが増えました。常連さんが『あのメニューをまた食べたい』と言って戻ってきてくれるようになったんです」

焼鳥店オーナー様(40代・男性)

これは偶然ではありません。メニューの見せ方を変えることは、単に「その日の客単価を上げる」だけではなく、お客様に「また食べたい一品」を記憶させる効果があります。

人は「何となく頼んだもの」より「理由があって選んだもの」のほうが記憶に残ります。「仕込みに2日かかるタレだから、また食べたい」——こういう動機が生まれると、リピーターが育つのです。

売れるメニューの作り方は、じつは集客の仕組みとも深く連動しています。飲食店の集客を仕組み化するための考え方についても、あわせて読んでいただくとより理解が深まります。

「POPが弱い」を今日から変える3つの視点

メニュー表の改善と並行して取り組んでほしいのが、POPの見直しです。POPを作ったことがあるオーナー様は多いのですが、「効果がなかった」という声もよく聞きます。その多くは、次のどれかが原因です。

❌ よくあるPOPの失敗パターン

  • 「おすすめ!」「人気!」しか書いていない
  • 文字が多すぎて読む気にならない
  • テーブルに5枚以上のPOPが並んでいる

✅ 売れるPOPの3つの視点

  • 「誰に」「どんな場面で」届けるかを決める——例:「お酒を飲み始めたお客様に向けて、2杯目を促すPOP」
  • 数字か背景を入れる——「毎週100本売れる」「大将が10年かけて完成させた」など具体性を加える
  • 一枚に一つの行動を促す——「これを頼んでください」という一点集中のメッセージにする

POPは作ることが目的ではなく、お客様の「次の行動」を引き出すためのツールです。飲食店で利益を残す経営を考えるとき、メニューとPOPの改善はコストをかけずに取り組める最初の一手です。

「POPやメニューを変えることは、スタッフを新しく雇うより先に取り組める、費用ゼロの売上改善策です。私自身、自分の店で試して手応えを感じてから、クライアントさんにお伝えしています」

近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)

まとめ:メニューは「あるもの」ではなく「設計するもの」

売れるメニューは、料理の質だけでは作れません。どこに置くか、何を書くか、なぜそれを勧めるかの設計が揃って初めて、お客様は自然に高単価な選択をしてくれるようになります。

今回ご紹介した焼鳥店オーナー様のケースでも、特別な投資は必要ありませんでした。メニュー表のレイアウトを整え、おすすめに理由を添え、POPを一枚置く——その積み重ねがリピーターの増加につながりました。

「うちのメニューは何年も変えていないな」と思ったオーナー様は、ぜひ今日から見直してみてください。難しいことは必要ありません。小さな飲食店でも、設計次第でお客様の行動は変わります。

メニュー改善と組み合わせてWeb集客も強化したい場合は、飲食店で集客できないと悩んだときに読む記事もあわせてご覧ください。

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