飲食店 利益率を改善する具体策
飲食店を経営されている方に、少し驚くデータをお伝えします。飲食店の平均的な営業利益率はわずか3〜10%と言われており、売上が月200万円あっても手元に残るのは6〜20万円程度というケースが珍しくありません。「売上は悪くないのに、なぜかお金が残らない」——そう感じているオーナー様は、実は業界全体で見ると多数派なのです。
こんにちは、合同会社笑う門には客来る の近藤大介です。元タンクローリー運転手という異色の経歴から飲食業界に飛び込み、赤字続きだった自店を月商60万円から450万円へ立て直した経験を持ちます。現在は名古屋市瑞穂区を拠点に、全国の小規模飲食店オーナー様の経営改善をサポートしています。
今回の記事では、利益率を改善するための具体策を「客単価の見せ方」という切り口で深掘りします。大規模なリニューアルや大幅な値上げをしなくても、メニューとPOPの見せ方を変えるだけで利益は確実に変わります。難しいことは必要ありません。一つひとつ、実践的にお伝えしていきます。
📋 この記事でわかること
- 飲食店の利益率が低い本当の原因(メニュー・POPの盲点)
- 客単価を自然に上げる「売れる見せ方」の具体的な方法
- 改善手順をSTEP形式で実践できる流れ
- 利益180万円を達成したオーナー様の実例
こんな方におすすめ
- ✅ 売上はあるのに利益が残らないと悩んでいる飲食店オーナー様
- ✅ 客単価をもっと上げたいが値上げに踏み切れない方
- ✅ メニュー表やPOPをどう改善すればいいか分からない方
- ✅ 居酒屋・焼鳥店・焼肉店・和食店など小規模飲食店を経営している方
- ✅ グルメサイトに頼らず自力で利益を増やしたい方

利益が残らない飲食店に共通する「見せ方の問題」
利益率が低いお店を拝見すると、たいていの場合、原価率や人件費よりも先に気になることがあります。それが「メニュー表の構成」と「POPの質」です。
たとえば、原価率15%の高利益メニューがあるにもかかわらず、メニュー表の端に小さく載っているだけで、ほとんど注文されていない——こういうケースが本当に多い。逆に、原価率35%のメイン料理ばかりが売れていて、利益が薄い構造になっているお店も少なくありません。
問題は「何を売るか」ではなく、「何がどう見えているか」です。お客様は基本的にメニュー表やPOPの情報をもとに注文を決めます。つまり、見せ方を変えるだけで、注文の傾向は大きく変わるのです。
「値上げをしなくていいんです。今あるメニューの中で、利益の出るものをちゃんと目立たせる。それだけで月の利益が数十万円変わることがある。僕自身、それで自店の利益構造が変わりました。」
近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)
「売れるメニュー表」と「売れないメニュー表」の決定的な違い
メニュー表の見せ方には、明確な「勝ちパターン」と「負けパターン」があります。比較してみましょう。
❌ よくある「売れないメニュー表」のパターン
- すべてのメニューが同じフォントサイズ・同じレイアウトで横並び
- 商品名と価格しか書かれていない(素材・特徴・おすすめ理由がない)
- 利益率の高いメニューが目立つ位置に配置されていない
- 写真がない、または暗い・小さい写真しか使っていない
- 「おすすめ」と書いてあっても、なぜおすすめなのか伝わらない
✅ 客単価が上がる「売れるメニュー表」のアプローチ
- 利益率の高いメニューを「視線が集まる場所(右上・見開き中央)」に配置する
- 素材・産地・調理のこだわりを2〜3行で添えて「価値」を伝える
- 「本日のおすすめ」「当店自慢」など限定感・特別感のある言葉を使う
- 料理写真は明るく・大きく・食欲をそそるものを使う
- ドリンクの追加提案を自然な流れで組み込む(セット提案など)
この違いは一見シンプルに見えますが、実際に改善してみると注文の流れがガラッと変わります。私が支援した焼鳥店のオーナー様も、メニュー表の配置と説明文を変えただけで、1ヵ月後には客単価が平均300円以上アップしました。
POPは「黙って売ってくれるスタッフ」——効果的な作り方
POPは、人件費ゼロで24時間働いてくれる販促ツールです。しかし、多くのお店でPOPが機能していない理由は一つ——「売り込み文句」しか書かれていないからです。
お客様が反応するPOPには、共通した構造があります。
チェックポイント1:POP に「理由」が書かれているか
「本日のおすすめ!」だけでは弱い。「地元農家直送の朝採れ野菜を使用。甘みが違います」のように、なぜおすすめなのかの理由を添えると、お客様の関心が一段上がります。
✅ ポイント:「なぜこれがいいのか」を1文で書くだけで、スタッフが何も言わなくても注文が増えます。
チェックポイント2:手書きPOPと印刷POPを使い分けているか
手書きPOPは「温かみ・限定感」を演出し、印刷POPは「清潔感・信頼感」を与えます。日替わりや週替わりのおすすめには手書き、定番の自信作には印刷を使い分けると効果的です。
✅ ポイント:手書きは「今日だけ」「数量限定」など希少性を伝えるときに特に有効です。
チェックポイント3:POPの設置場所は「お客様の目線」に合っているか
テーブルの上に平置きされたPOPは、座った状態だと見えにくいことがあります。視線の高さ・アングルを実際に座って確認してみてください。
✅ ポイント:スタンド型POPをテーブル端に置く、またはメニュー表の表紙に貼り付けるのが効果的です。
✓ ここまでのポイント
- 利益率が低い原因の多くは「高利益メニューが目立っていないこと」にある
- メニュー表は配置・説明文・写真の質を見直すだけで客単価が変わる
- POPには「理由・希少性・設置場所」の3点を必ず確認する
利益率を上げるための改善プロセス——実践4ステップ
では、実際にどう動けばいいのか。私がコンサルで使っている改善の流れをSTEP形式でお伝えします。
利益改善 STEP 1
現在のメニューを「利益率」で分類する
まず全メニューを書き出し、原価率を計算して「利益率が高いもの」「低いもの」に色分けしてみてください。多くの場合、注文が多いメニューと利益率が高いメニューが一致していないことに気づきます。
⚠️ よくある失敗:感覚で「これが売れてる」と思っているが、実は原価率が高くて利益を圧迫しているケースが多い。必ず数字で確認すること。
利益改善 STEP 2
「利益率が高いメニュー」をメニュー表の目立つ場所へ移動する
人の視線はメニュー表を開いたとき、右上か中央に集まります。利益率の高いメニューをその位置に配置し、写真・説明文を充実させましょう。
⚠️ よくある失敗:全メニューをリニューアルしようとして手が止まる。まず1〜2品だけ試して効果を確認するほうが確実に動けます。
利益改善 STEP 3
テーブルPOPで「今すぐ注文したくなる」仕掛けをつくる
STEP2で目立たせたメニューに連動したPOPをテーブルに置きます。「今週のイチオシ」「スタッフ全員が好きな一品」など、感情に訴える言葉を使うと効果的です。
⚠️ よくある失敗:POP作成に時間をかけすぎてスタートが遅れる。完璧でなくていいので、まず手書きで1枚作って出してみましょう。
利益改善 STEP 4
1ヵ月後にデータを見て「売れ方」の変化を確認する
POSレジやオーダーの記録を見て、改善したメニューの注文数が増えているかを確認します。増えていれば次のメニューへ展開、変化がなければ説明文や写真をさらに見直します。
⚠️ よくある失敗:「変えたけど変化がなかった」で終わらせてしまう。1回の変更で完成はしない。試行錯誤を繰り返すことが前提です。
「僕も最初は値上げしか解決策がないと思っていました。でも実際は、今あるメニューをどう見せるかを変えるだけで、お客様の注文が変わる。お客様に喜ばれながら利益も増える——そういう経営の形が、小さなお店でも絶対にできます。」
近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)
実際に利益180万円を達成したオーナー様の変化
「理屈はわかるけど、本当に効果があるの?」と思われる方のために、実際の事例をご紹介します。
「メニュー表とPOPを見直して、利益180万円を達成することができました。売上を大きく増やしたわけではなく、今あるお客様に『より価値の高いものを選んでもらう』仕組みを整えただけです。こんなに変わるとは正直驚きました。」
飲食店オーナー様(近藤大介コンサルティング受講者)
このオーナー様が取り組んだのは、大規模な改装でも広告投資でもありません。現状のメニュー構成を整理し、利益の出やすい商品を適切な場所に配置し、POPで価値を言語化する——それだけです。
「難しいことは必要ありません」というのは、決してキャッチコピーではなく、実際にこうした事例が積み重なってきた実感から出てきた言葉です。
まとめ:利益率改善は「売り方」より「見せ方」から始める
今回の内容を整理すると、飲食店の利益率を改善する最初の一手は、新しいメニューを増やすことでも値上げをすることでもありません。今あるメニューとPOPの「見せ方」を変えること——そこからスタートするのが、最も摩擦が少なく、最も早く結果が出る方法です。
お客様は、メニュー表とPOPから得た情報をもとに注文を決めます。その情報を「利益が残る方向」に設計し直すだけで、売上の構造は変わります。利益180万円を達成したオーナー様も、最初の一歩はメニュー表の見直しでした。
もし「自分のお店のメニュー表やPOPをどう改善すればいいか分からない」「どこから手をつければいいか整理したい」という方は、ぜひ一度ご相談ください。全国のオーナー様をオンラインでもサポートしています。
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