飲食店 リピート率向上のために今すぐできること

飲食店を経営していて、こんな数字を聞いたことはありますか。新規顧客を1人獲得するコストは、既存顧客を維持するコストの5倍かかると言われています。つまり、リピーターを増やすことは、広告費を削減しながら売上を安定させるうえで、最もコストパフォーマンスの高い経営戦略の一つなのです。

ところが現実には「一度来てくれたお客様が、なかなか戻ってこない」という悩みを抱えている飲食店オーナー様がとても多い。私自身、飲食店を始めた当初は同じ壁にぶつかりました。元々タンクローリーの運転手だった私が、飲食業界に飛び込んで最初に痛感したのが、「お客様に来てもらうことより、また来てもらうことの方が何倍も難しい」ということでした。

今回は、私・近藤大介の実際の一日を追いながら、飲食店のリピート率向上のために今すぐできることをお伝えします。難しい理論より、明日から使える実践的な話に絞ってお届けします。

📋 この記事でわかること

  1. リピーターが生まれない本当の原因
  2. 朝・昼・夜の時間帯ごとにできるリピート施策
  3. LINE公式アカウントを使った再来店の仕組みの作り方
  4. 小規模飲食店が今日から実践できる具体的なアクション

こんな方におすすめ

  • ✅ 新規のお客様は来るのにリピーターが増えない方
  • ✅ グルメサイトに頼らず自力で集客したい飲食店オーナー様
  • ✅ LINE公式アカウントの使い方がよくわからない方
  • ✅ 常連客をもっと増やして売上を安定させたい方
  • ✅ 夫婦2人など少人数で飲食店を経営している方
飲食店 リピート率向上のために今すぐできること | 合同会社笑う門には客来る

朝6時:サウナと5キロランで頭を整える。この時間に「今日のお客様」を想う

私の一日は、朝のサウナと5キロランから始まります。汗をかきながら考えるのは、仕事のことばかりです。今日コンサルしているお客様のお店のこと、先週ヒアリングした課題のこと、昨日読んだマーケティングの本で気になったこと——。

この時間に必ず自分に問いかけることがあります。「あのお店に来てくれたお客様は、なぜ次に来なかったんだろう」という問いです。

リピーターが増えない理由を探るとき、多くのオーナーさんは「料理がよくなかったのかな」「接客が悪かったのかな」と考えます。でも実際は、料理も接客も悪くないのにリピートされないケースがほとんどです。

原因はシンプルです。「また来てください」という仕組みがないからです。お客様は美味しかった記憶を持ちながらも、日常に戻れば他のことで頭がいっぱいになる。「またあのお店行こう」と思ったとしても、きっかけがなければそのまま忘れてしまう。これがリピーターが生まれない本当の構造です。

チェックポイント①:あなたのお店に「再来店のきっかけ」はありますか?

お客様が帰る際に、次回来店への橋渡しになる何かを提供できていますか?ポイントカード、LINE登録、次回使えるクーポン——どれか一つでも仕組みがあるかを確認してみてください。

✅ ポイント:仕組みがなければ、まずLINE公式アカウントの登録を促す一言と簡単なPOPを用意するだけで大きく変わります。

午前9時:事務所でクライアントのデータを確認。数字が教えてくれるリピートの現実

名古屋市瑞穂区の事務所に着いたら、まずクライアントの飲食店オーナー様から送られてきたデータを確認します。来店数、売上、新規とリピーターの比率——これらの数字を見れば、お店の「健康状態」がほぼわかります。

先日サポートを始めたある焼鳥店オーナー様のデータを見ると、来店客のうちリピーターが全体の約15%しかいませんでした。つまり毎月来てくれるお客様の85%が一見さんです。これでは毎月ゼロから集客しなければならない。売上が安定しないのは当然です。

理想的なリピート率の目安は業態にもよりますが、地域密着型の小規模飲食店であれば40〜50%以上を目指したいところです。そのためにやるべきことは、実はそれほど複雑ではありません。

❌ よくあるパターン:グルメサイトだけに頼る集客

  • 掲載費・手数料がかかり続ける
  • お客様との直接的な関係が築けない
  • 新規ばかりで常連が育たない
  • サイトのランキングに左右され、安定しない

✅ 推奨アプローチ:自社の集客媒体を育てる

  • LINE公式アカウントでお客様と直接つながる
  • ホームページからの予約が毎月安定して入る
  • コストをかけずにリピーターへのアプローチができる
  • お客様との信頼関係が積み上がっていく

✓ ここまでのポイント

  • リピーターが増えない本質的な原因は「再来店の仕組みがないこと」
  • グルメサイト依存では常連客は育ちにくい
  • LINE公式アカウントなど自社の集客媒体を持つことが第一歩

午後1時:クライアントとのオンライン面談。LINE活用の具体的な進め方を伝える

午後はオンラインでクライアントとの個別コンサルです。今日は名古屋から少し離れた地方で夫婦2人で居酒屋を経営しているオーナー様。「リピーターが全然増えなくて、毎月ヒヤヒヤしています」と話していました。

こういった場合、私が最初に提案するのは決まってLINE公式アカウントの活用です。難しいことは何もありません。まずお客様がお会計のときに「よかったらLINEも登録してください。次回使えるクーポンをお送りします」と一言添えてQRコードを見せるだけでいい。

LINE集客 STEP 1

QRコードを設置してレジ周りに置く

スマートフォンのカメラをかざすだけで登録できるQRコードを、レジカウンターや卓上に置きます。「登録するとクーポンプレゼント」などの特典を明記したPOPを添えると登録率が上がります。

⚠️ よくある失敗:QRコードを置いただけで何も案内しないケース。口頭で一声かけることが登録率を大きく左右します。

LINE集客 STEP 2

登録者へのメッセージを定期的に送る

週1〜2回のペースで、新メニューのお知らせ、季節の一品、「今週だけの限定メニュー」などを送ります。文章は長くなくていい。2〜3行の短いメッセージと写真一枚で十分です。

⚠️ よくある失敗:登録してもらったのに何も送らないこと。登録した直後の1週間が最も反応率が高く、ここで存在感を示せないとそのまま忘れられてしまいます。

LINE集客 STEP 3

「また来たい」と思わせる特典設計をする

誕生月クーポン、来店回数に応じたプレゼント、先行予約の案内——こういった特典はお客様に「このお店のLINEに登録していてよかった」と感じさせます。その積み重ねが常連客を育てます。

⚠️ よくある失敗:値引きばかりの特典を続けること。値引きに慣れたお客様は値引きがない時に来なくなります。「特別感」や「限定感」を意識した特典設計が重要です。

「リピーターを増やしたいなら、お客様との関係を切らないことです。一度来てくれたお客様とつながる仕組みを作ること。それがLINEです。難しい技術は一切いりません。」

近藤大介(飲食店利益倍増アドバイザー)

夕方:自分のお店の準備をしながら「お客様目線」を磨く

私はコンサルタントであると同時に、現役の飲食店オーナーでもあります。夕方になると自分のお店の準備に入ることもある。この時間がとても大切で、実際に現場に立つからこそ見えてくるものがあります。

たとえばメニュー表の見せ方。「このメニューは説明しないと伝わりにくい」「この写真は美味しそうに見えない」——こういった気づきは、現場でお客様と接していないと気づけません。私がクライアントのメニュー改善をサポートするとき、必ず現地に行くかメニュー写真を送ってもらうのはこういった理由からです。

リピート率を上げるうえで、メニューの力は見落とされがちです。「また食べたい」と思わせるメニューがあるかどうかは、リピートに直結します。「季節限定」「今月だけ」「このお店にしかない一品」といった要素は、お客様が再来店する強い動機になります。

チェックポイント②:あなたのメニューに「また来る理由」がありますか?

お客様が「これを食べにまた来よう」と思えるような看板メニューや季節限定品はありますか?全メニューが均等に並んでいるだけでは、記憶に残りにくくなります。

✅ ポイント:メニューに「おすすめ」「限定」「本日のおすすめ」を明示するだけでも、お客様の記憶に残りやすくなります。写真と一言コメントを添えるとさらに効果的です。

「ホームページを作ってからGoogle経由での予約が増えて、毎月安定して予約が入るようになりました。リピートしてくださるお客様も増えています。」

居酒屋オーナー様(40代・男性)

「月商60万円だったのが450万円になりました。一番変わったのはリピーターの数です。LINEを使い始めてから常連のお客様が明らかに増えました。」

焼鳥店オーナー様(50代・男性)

まとめ:リピート率を上げるのに、特別なことは必要ありません

一日を通じてお伝えしてきたことを整理します。

飲食店のリピート率が上がらない理由は、料理や接客の問題ではないことがほとんどです。「また来てもらうための仕組みがない」——これが本質的な原因です。

今日からできることは3つです。

  1. LINE公式アカウントを開設して、レジでQRコードを見せる習慣をつける
  2. 週に1〜2回、お客様に向けてLINEメッセージを送る
  3. メニューに「また来る理由」となる一品や限定企画を加える

私自身、タンクローリーの運転手から飲食業界に飛び込み、赤字店舗を月商60万円から450万円にまで立て直してきた経験があります。その過程で学んだのは「難しい施策より、シンプルな仕組みを継続すること」の力です。小さなお店でも、繁盛店への道は必ずあります。

もし「自分のお店ではどこから手をつければいいかわからない」「LINEの設定が難しそう」と感じているなら、一人で抱え込まずにご相談ください。リピーターを増やす具体的なステップを、あなたのお店の状況に合わせてお伝えします。

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